俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「ごめんね、昨日ニンニク食ったから…」




「そ、んなんじゃない!寿くんは、いい匂いだよ」




「…へ?」




あたし、これじゃ変態。




「ち、違うの…ほら、いつもふわ~っといい香りが」




「あ~、それきっと柔軟剤。花の香りがキツくて、朝から虫が寄ってくる寄ってくる」




あ…あたしは、虫かっ!




いやいや、矢野ならともかく、寿くんはそんな意味で言ってないはず。









「柔軟剤なんだ…あたしも、同じの使おうかな」




もっと、寿くんに近づくために。




寿くんと同じ香りに包まれたい。




いや、これこそ変態。




「…今日、やっぱ変。美夜ちゃん、なんかあった?」




あたしの変化に、寿くんも気づいた様子。




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