俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「あ、うん…大丈夫」




「じゃ。帰り、ちょこっとなら話せるかも」




「あ、はい。わかりました」




当然、帰りも別々なんだね?




「あはは、敬語なんていーよ。どしたの?畏まってさ」




畏まらざるを得ないこの状況。




あたしこそ、どーした寿!!って言いたいよ。




だけど、声に出すことなんてできないのが乙女。




いや、あたしの場合乙女じゃないけどさ。








駆けて行く寿くんの背中を見送りながら。




恋って、なんて厄介なんだと




思うばかり。



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