俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
屋上は…寒風吹きすさぶ、極寒の地。




うっ…さぶっ!!




よく考えたら、もう真冬の一歩手前だし。




よくぞここを、話し合いの場に選んでくれました。




早く話を終えたいってのが、丸わかり。




「うわ~、寒い!美夜ちゃん、手短にお願い」




そして、言葉を選ぶことなくストレートな寿くん。




「わかった…ストレートに聞くね。どうしてあたしのこと、避けてるの?」










結局は、それ。




転校生と少しの時間でも会いたいってより、あたしを避けている気すらする。



そう言うと、案の定寿くんは微妙な笑みを見せた。



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