俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「おい、さっきコイツのことオネエって言ったのどいつだよ。そう言っていーの俺だけだから」




…は?




悲壮感にかられていたあたしですら、しらけてしまった。




後ろから聞こえるのは、矢野の声だ。




「あっ…あたしじゃないよ!?ちょっと、誰が言ったの?」




女の子たちが騒ぎ始める。




そしてそのうちに、先生が来たのでみんな着席したみたいだった。









先生が出席を取りはじめるけど、あたしはまだ俯いたまま。




矢野…どういうつもり?




あれで庇ったとか?




ううん、まさかそんなのありえない。



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