俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「お前なー、男のくせにしゃべりすぎ!せっかくイケメンなんだから黙ってろよ。その方が、まだマシな人間に見える」




振り返りつつ大きな声でそう言ったら、クラス中がわいた。




女子たちは苦笑いしているけど、男子には大ウケ。




「翔太~、言われてやんの!!アハハ、そいつすげぇ。よく言った!!」




寿くんじゃない男子が、そんなことを言いながら矢野を見ている。











「はー?俺のイケメン度は、しゃべってなんぼですけど。黙ってたらただのフツメンだろ。

イケメン?ありがと、そう思ってくれてんだ?」




悔しがるかと思いきや、余裕綽々。




しっ…しまった。




イケメンだって、認めてしまった。




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