俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「どうしてそんなに驚くの?」




「ううん、友達…だもんね。お見舞いに来るなんて、自然だよね」




自分に言い聞かせるように、付け足す。




「うん。あたしが休むの珍しいから、寂しいんじゃないかって。友達誘って来てくれるみたい」




友達を誘って!




なるほどね~、そういうことか。




兄に負けず劣らず、弟の方も気が利くな…。




矢野は、まず見た目が悪いよね。




もっとチャラさをなくせば、普通にいいヤツで通るのに。




ってここで矢野の心配をしても仕方がないんだけど。









「わっ、ホントに時間ない!」




髪をセットする時間もなく、慌てて制服に着替える。









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