俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
だけど矢野の言葉に、今度は女子が吹いた。



あー…



あたし、もしかしてそう思われてた!?



別に好きで王子やってたわけじゃないけど。



だけど周りからしたら、かなり異質だったのかもしれない。



それを象徴するかのように、




あたしを王子扱いしてたのって、後輩ばっかだったしね。









「あたしは女です!」




「あたしとか言うな。やっぱオネエだろ」




「ちがーうっ!」




クラス中が爆笑の渦に巻き込まれたのは、言うまでもない。




かっ、悲しい…。



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