俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「それで、お前の気がすむなら、いーんじゃね?」




「矢野…あんたって、やっぱ結構いいヤツ」




「だろ?ま、その髪が伸びる前に…俺がモノにしてるけどな」




「…はい?」




「この俺が落とせない女なんか、いねぇっつの。

覚悟しとけよ、コノヤロ」



頭を、グリグリとグーで擦られた。










「いっ…たーい!!信じらんない、こんなことする!?」




「愛情表現だろ。もっと痛いこと、してやろーか? 」




ニヤリと笑う矢野は、




やっぱり悪魔にしか見えない。




黒い羽と、尻尾の生えた…




正真正銘の、黒悪魔。




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