俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「クスクスッ、お昼休みもう終わるし、このままここでサボっちゃお~。ねっ、翔太ぁ」




うわ…どういうこと?




ひとりは矢野だ。




そして、この甘ったるい声は明らかに女。




「おー」




「どうしてそんなに機嫌が悪いの?あたしといて楽しくない?」




女の声がする。




「楽しーよ。みんな俺が真面目になったと思ってる。これで更に俺の人気でるな」




「え~やだぁ。翔太はあたしだけのものだよ」








それにしても、こんなところで女と密会していたなんてやられた気分だ。




真面目になったと見せかけて、




イケメンコンテストの票をたくさん得ようとしていたなんて。



抜かりないヤツ。



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