俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
席に着く心愛の元に、駆け寄る。



「心愛、ちょっとお願いがあるんだ」



「なに?」



「今から、授業サボんない?」



「ええっ!?どうしたの、いきなり。しかも美夜がそーいうこと言うの珍しい」



だよね、授業をサボったことなんてない。



だけど、矢野より先に手を打つためには、



今しかないはず。









「いいかな。心愛の彼氏も一緒に…」



「え、青井くんも!?」



「そ。心愛、もう少し彼氏と一緒にいたいんだよね?」



「そ、そんなこと…」


心愛の頬が、一気に赤く染まった。



恋の力って、すご…



こんな心愛、初めて見る。



< 71 / 511 >

この作品をシェア

pagetop