クール男子の取扱説明書

─祐月side─




カバンを持って学校出た俺と石原さん。


ピタッ


俺は、歩くのをやめて止まった。


隣にいる石原さんの頭の上にはハテナマーク。



「……何やってんだ俺」



はぁぁぁぁ~!とでかいため息を付きながら、道端で崩れ落ちる。



「え?ちょ、今井くんどうしたの!?」


「別に」


しゃがむ俺の肩を必死にユサユサ揺する石原さんを見る。


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