クール男子の取扱説明書
そして、こっちまで走ってくる女の子。
「え、あ!今井くん……」
女の子は、そう言うと顔を真っ赤にして下を向いた。
「どうぞ」
今井くんは、ビーチボールを拾ってその女の子にあげた。
その女の子は真っ赤な顔をしながら「ありがとう」なんて照れながら言って走っていった。
「今井くん……また無意識に好きにさせちゃって」
「なんのこと?」
私は天然な今井くんに怒ってるのに、なんでかわかんないって感じで?を浮かべる今井くん。