クール男子の取扱説明書



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「ははは!!」


「キャー!」


外から聞こえてくる楽しそうな笑い声。

…………笑い声!?


「……え!?」


私は、笑い声が聞こえて咄嗟に目を開けた。
あ、目を開けたってことは寝てたってことなのか。

前を見ると、座っていたみんながいなくて、車の中には私だけ。


「置いてくことないじゃ……」


私が、立ち上がろうとした時、左肩に違和感を覚えた。

恐る恐る左を見ると、規則正しい寝息で目を閉じている私の好きな人。


「……今井くん」


「スー……スー……」


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