クール男子の取扱説明書
─祐月side─
『おーい、今井くーん!』
なんだ、誰かと思ったら俺の元へ急いで走ってくる石原さん。
『えへへ、好きだよ』
石原さんは、はにかみながらも俺の顔を見てそう言った。
俺も好きだよ。って伝えたい。
もう、待たせないから。
とっくのまに俺は、石原さんのことが……
「……きゃははは!」
「何してんだよ〜」
「…………」
俺は、どこからか聞こえる笑い声に目を覚ました。
……目を覚ました?寝てたのか。