クール男子の取扱説明書



「だめだ、俺」


こんなん、石原さんにベタ惚れじゃん。

あぁ〜、可愛すぎる。無理。

俺はさっきよりも強く石原さんを抱きしめて、俺の胸に当たる頭を優しくなでた。


「スー……スー……」


石原さんからは、寝息が聞こえてくる。


「………………好き」


初めての告白は、寝てる石原さんへ。

石原さんだけじゃない。

ちゃんと、俺も好きだから。

いつ、これが言えるだろうか。


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