クール男子の取扱説明書



「俺は、無理だよ」


どんだけ、自分に自信がないのか、野村は湯船から上がってシャワーをし出した。


「で?ぶっちゃけ、どうなの祐月」


「西川さん、野村のこと好きだよ」


渉と涼太くんに迫られて、小さな声で言った。野村はシャワーしてるから聞こえないと思うけど。


「野村頑張れよー」


渉が、シャワーをしている野村の背中にエールを送る。

俺も声には出さないけど、送っといてあげる。


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