クール男子の取扱説明書
─由良side─
「気持ちい~」
女風呂。嬉しいことに、今お風呂の中には、私と中村とのっちと亜紀さんだけ。
「ねぇ、由良ちゃんに聞きたいことあったんだけど。祐月と付き合ってるの?」
「ブッ!!!!」
「違いますよ、亜紀さん。アタック中です」
中村が、亜紀さんにニヤニヤしながらそう言った。中村め……
「でも、今日期待してもいいよって言ってくれたもん!」
「え、そうなんだ!」
私がそう言ったことに反応をしてくれたのは、やはり天使のっち。