クール男子の取扱説明書



とりあえず、私も三人に合わせてみることにした。


「そうだよね、私もさっさと付き合っちゃえばいいのにって思う!のっちと野村くん」


「………………え?」


え?なんていいながら、私の言葉を聞き逃さなかったのっちの顔は、見たこともないくらいに真っ赤だった。


「由良、そっちいったか。まぁ、それもそうだ」


中村が、私の肩に手を置いてそう言った。そっちってどっちよ。この話じゃ、ないの?


「それもそうだね~、見ててじれったい!」


亜紀さんが、のっちの頬を両手で挟みながらそう言った。


「あきゃしゃん~いちゃいれしゅ~」


そう言うのっちだけど、何を言ってるのかわからないけど。私には天使にしか見えないよ……のっち!


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