クール男子の取扱説明書



「すいません~」


「大丈夫です。ありがとうございます!」


渉が目の前にいるから、その女子の顔がよく見えない。
まぁ、別に見なくてもいいんだけど。


「ちょっと~、カオルなにしてんの」


「あ、サキ!今、ぶつかっちゃって」


「は?って、めっちゃイケメン!」


渉のぶつかったカオルという女子と、その友達のサキっていう女子が、渉を見てそう言った。
とりあえず、俺は渉のせいで見えてないらしい。



< 399 / 452 >

この作品をシェア

pagetop