クール男子の取扱説明書
「ちょっとまったぁ!!涼太さんと亜紀さんは!?」
「あー、なんか2人で女子の部屋行ったわ。子供は、この部屋で一緒に寝ろって」
「「「ええっ!」」」
野村くんがそう言ったことに大声を出してしまった。
驚いたのは、私だけじゃなかったみたい。
なんっってことだ!!
子供だけど、いや。子供なんだけど、一応私たちは健全な高校生なわけで。
「じゃあ、そういうことで。ベッド5個しかないからさー、ジャンケンで負けた2人一緒に寝て」
「…………いや、待て待て待て。それはおかしくない?」
私は、野村くんを止めてそういった。
「私は、今井くんと寝たいけども」
「変態」
今井くんにツッコミを入れられたけれど気にしないでスルーする。
「なんなら、カップルいるんだしさ?一緒に寝てもらおうよ」
「はっ!?ちょっと由良!?」
中村に、物凄く叩かれた私は、のっちを盾にした。