クール男子の取扱説明書




『明日、デートするから行く場所決めといて』



今井くんは、私の頭を撫でて、廊下を歩き出した。


私は、廊下を歩く今井くんの背中に叫んだ。




「今井くん!大好きだぁぁあ!!!」




多分この階の廊下にいる人には聞こえただろう。

それでも私は、今伝えたかった。

私を選んでくれてありがとうって。





でも、やっぱり、今井くんには敵わない。


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