生徒会長の言う通り
誰も言ってないのにメイド達は必ず言ってくれる。


しかも、名前で。



『うん、行ってくるね』


だから、私は好きなの。


『よぉ、"羽劉院"さん。
毎日毎日盛大な送り迎えだこと。』

門からひょこっと顔を出す新垣先生。


『毎日毎日、迎えに来られるのは迷惑です先生。何故近所なんですか』


『それは、不動産屋に聞いて。
俺が好き好んで生徒の近所に住んでたまるか』

『ええ、そうでしょうね。分かってましたけど。だからって、私と登校するのはまずいでしょうに。』


『大丈夫大丈夫~。
校長の許可取ってるから』


は?
許可を取る?


なんの許可なの。


『それに、お前と居た方が余計な女子がやって来ないしな』




まぁ、私が友達が少ないっていう時点でよってこないだろうし。

生徒会長で寄ってこない
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