生徒会長の言う通り
『あちらに』




琴葉が指差した所を辿ってみると、ダンボールが俺の家の前に置いてあった



なんて、用意がいいんだろうか。

多分、琴葉の使用人?があらかじめ持ってきたに違いない



『最近、先生栄養不足だと聞きましたから。あと、買い弁ばかりだとか。』


『…それ、何処からの情報』


多分、坂崎の情報だろうな。
あいつ結構見てるし、俺のこと。


ま、栄養不足なのはわからないけど、買い弁しかしてないってのは当たってる


自分で作るってのは面倒いし、買って行ったほうが楽だ


夜だって、外で食べていくのが日課になってしまった。


『まぁ、まずは中に入らせて下さい』


まぁー、なんて上目線。
今頃の女子高生は上目線がお好きだな。


頭の中でグチグチと文句唱えて、しぶしぶ鍵を鍵穴へ入れる


『はいはい……。って!
なに、簡単に入れさせてるんだよ!』


…自分に突っ込む。

いやいや、待て待て。

こんな簡単に入れていいのか…??

しかも、生徒だ!!

それに、好きな奴。

手出しは絶対禁止。


『なに、1人で騒いでいるんですか。
入りますからね』


そう言ってズカズカと入っていく琴葉

なんて、奴だ。


こちらが、恐ろしく見える…


俺は止めるとこなく、ついて行った


急いで
荷物を自室に置いていき、コートを掛け


キッチンへと向かう



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