生徒会長の言う通り
『高校生ってのは緩んだってイイの』


『緩みすぎだと思うわ』



今どきの高校生ってこんなものなのかって驚く始末


かる〜い感じに百依里は言ってるかもしれないけど
私の中ではとても驚きしかなかった



『高校生って…そんなものなのかな』


『そんなもの!』


行き過ぎた行為とかそんなの私には想像出来ない


キス…っと考えてたら。



________ッ


また…フラッシュバックした私の記憶


ふらっとちらっと考えていただけで
昨日の記憶が蘇る


誰かの手。
誰かの温もり。


優しい温もりな筈なのに偽りで虚しい温もりだった



『琴葉…ぁ〜?』


『えっ?』


『どうしちゃったの〜?暗い顔して』


『ちょっと私の記憶がこみ上げてきたみたい。昨日もそうだった。私の中では記憶にない意味不明な記憶』


私がそう口に出すと少し考え事をした百依里


『思い出してみたら?』


…思い出す??
中身を一瞬見るだけで頭が痛くなる。




『もしかしたら、重要なことなのかもしれないよ!?ほら、まだ見つかってなぃんでしょ?章君』


"章君"と単語が出てきただけでビクッと肩を揺らす


章…



『わかった。章の記憶があるかもしれないから頑張ってみるよ』






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