生徒会長の言う通り
『失礼します。』

分厚い扉をあけると、広い部屋でソファー、棚、机だけがあってなにか物足りない。



まぁ、校長室だから普通だろうが。




『羽劉院君、新垣先生、呼び出してすまないね。昨日な、新垣先生が女子生徒を真面目にしてあげたいから生徒会長が保護してくれないかと提案してきたんだ。
私もね…校長としてそれしかないと思って一足先に許可をだしてしまってね。
すまないとは思っているよ。』


迷惑な話だ…。



『それに、生徒会長の羽劉院君に得にもなれる話なんだ。』


え?
保護して得になるなんて。
先生を保護するだけで?


小さな得でも…


『実はね、保護すれば生徒会も楽になるんだよ。ほぼ、女子生徒絡みの仕事ばかりでしょう?それが一気に無くなるってこと。
この活動を続ければ女子生徒は諦めつくはず。』



なるほど…確かに、女子生徒がグレて苦情ばかりで追いつかないし。


何故か悪くない生徒会が苦情きた人に謝りにいくし。

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