生徒会長の言う通り

感情というもの

『オバサン。
今日も美味しいご飯をありがとう』



『いえいえ~。
そう言ってくれると嬉しいわ!』


ニコニコと相変わらず笑顔の食堂のオバサン。


何処かでつまづいたり、悩んだりしてオバサンの笑顔を見るとほんわかして安心する。悪いものがなくなるみたいに。



一気に気が緩むのがデメリットかな。


嬉しいけど。



『百依里、新垣先生。行きますよ』


私は声を掛けて

教室に向かう。



『百依里には言わなきゃならないと思うの。』


誰もいない教室。
多分今の時間生徒は、屋上で友達と喋ったり電話したり

図書館で本を読んだり、勉強したりしているだろう。


だから、
『え?言わなきゃならない事って?』


言わなきゃ


『私は、新垣先生を保護しているの。』


『ほ、保護?』


『ええ、即ち私が先生のガードマンなの』


『かっ、かっこいいね!
ガードマンなんて!!』
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