生徒会長の言う通り
『嗚呼、幸せだ。』



俺は、今どんな顔をしている?


むすっとしてたり、哀しんでたりしているか?



琴葉の目にはどう映っている?




『そうですか。急に聞いてすみません。先生の顔に幸せではないと描いてあるように見えたので。』












幸せなのに。

本当は幸せじゃなかったのか。




『翔太…翔太…新垣先生!!』


『っ!?』


俺は、いつの間にか保健室にいた



好きなコーヒーを入れてもらい外で一服していた。



話しかけていたのは、保健師の坂崎先生





坂崎とは、同級生で先生となってもコイツだけは、俺を"翔太"と呼ぶ。




『なにを、ぼーっとしてるんだ。
話にきたのは翔太なのに、急に話さなくなったと思えばじーっと、琴葉を見ていたし』



『琴葉…を?
無意識なのか。
今日来る前に琴葉に幸せかと聞かれて悩んでいたんだ。』


いままで、こんなに悩んだことは無かった。
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