生徒会長の言う通り
俺に素顔を見せてくれたのか。



『心を許してくれたり…』


『そうかもな。確実というわけではないが、そうと考えていいと思う』



そうなのか。
いつも、俺を毒でよく刺すけどな。



『坂崎、長く居座ってすまなかったな』


『いや、そんなことないよ。翔太と話が出来てよかったさ』


にこっと笑うとコーヒーに口をつける



そして、じゅっとタバコの火を消すと保健室へ上がった。




さぁ、俺も上がるか。
確か今の時間、ロングで体育祭の話し合いだったかな。


『あ、そうだった』



長い髪を靡かせ窓からひょこっと顔をのぞかせた坂崎
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