生徒会長の言う通り
私は自分の役目を果たすと、自らの席につきペアになった郁宮斗真に声をかけた


隣の席だったためにすぐ対処できた



『よろしくね、斗真君』

私は近所のお婆さんのように愛想よく微笑む



『…』


黙ったままだ。
しかも、振り向きもしない



無愛想だ



『無視?』


私はなにかに引きつけられるように対応した

普段なら無視なら無視で私もスルーするのにこの時は何故かスルーできなかった




『裏の顔見え見えなんだけど』


ボソッと呟き睨まむ斗真


何故睨まれなきゃならないんだ。



『裏の顔?貴方には、見えるって言うの?』
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