生徒会長の言う通り
『…見えるじゃなくて分かるんだ』



斗真という男子は伏せたようにして寝た


何故かふてくされたように。



表の顔を出さなきゃならない時はある



なのに、赤の他人に何故怒られるの?



『裏の顔を出せば結果は見えるでしょうに』


私はそう呟いた


聞こえるか聞こえないかの声で




そして、私は鞄をもち新垣先生の元へと向かった



ガラガラ…古びた扉を開けると外じゃなく中でタバコを吸っていた。



まぁ、夕方でほぼ先生は居なかったから
外へ行くのが面倒になったとでも解釈しようか


解釈っていうか、絶対そうだろう。



『先生、終わってすぐにタバコ吸うの止してください。
まるで、"早く帰りたくてたまらない。"オーラが半端なく見え見えです』





『まぁー、早く帰りたいのはいつものことー』



…何故否定しない
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