生徒会長の言う通り
『あー、急いで帰ろうぜー』



…よくもまぁ、これまで教師を出来たもんだな


『ところで、帰る準備は出来てるんですか?』



『おー、ボディガードさん出来てるよ』



ポンポンと軽く自らの鞄を叩く先生


『なら、私は玄関で待ってますね』



職員室を出て生徒玄関へ向かう

角を曲がればすぐに生徒玄関だ。
しかし、その道を妨げるものがあった




『羽劉院琴葉さん?ちょっといい?』



話しかけられた。
ちょっとおしゃれしているギャルっぽい人に



初めて話す人だ。


学校ではなかなか人気者の生徒、色んな意味でのね



生徒会室では、ほんとに人気者。
色んな問題に関与していて名前が取り上げられている



たしか…名前はなんとか…詩織さん?



名前はおしとやかな感じなのに実際を見ると残念だと思う



初めてなのに何故か怒っていた。
なにか気に触ることでもやったというのか?


子分みたいなのを四五人つれて来ているみたいだ



『なんですか?貴方とはお初のはずです。私は用はないんですが』



『あんたが用なくても私はあるんだよっっ』


イキナリ怒りっぽく声を吐き耳の中でこだまする




『いったいなんのようですか』



私はひるまない。



内容が圧倒的に負けたとしても…ね



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