生徒会長の言う通り
指をさしている先は鞄に付けていた白うさぎのマスコット



私が作って地味な鞄が少しでも明るくみえたらって思って付けた



『…これ?
別に…いいけど。』



私はちょっと以外だった
友達になることを全面拒否してそうで怖かった



こんな事で、友達になれるとは相当思えないのだ



『じゃぁ、明日』



適当に手を振り暗い道に姿を消した



『ほら、早く帰るぞ』



手を差しのべる先生


やっぱり優しい
まぁ、怪我しているからしょうがないけどさ



『はい、私もそう思ってました』



先生の肩を借りて歩き出す。
暗い道だから、よく下は見えない


だから、片足じゃちょっと不安定なんだ



しかし、そこは先生がサポートしてくれて
抱えてくれた



先生と密着してそこが恥ずかしいような感じだ



熱く感じて、体温を共有しているみたい


『先生…私友達が出来ました。』


『そうか…。やったじゃねぇか!
琴葉友達1人はさみしーもんな〜ぁ』


企んだ笑顔を見せては歯を見せて笑った


片頬にエクボが見えて




先生特有の笑い方



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