生徒会長の言う通り
さっと、私の手をとると密着した



…いわゆる抱きついたカタチになる
私は心の中で慌てる



先生と生徒としてこれはまずいと思った



見つかれば…罰が…




『…先生、私の家もうすぐなんでここで結構ですよ』


私は無理矢理離れた不安定に歩き出す


『待って、ちゃんと送る。
ケガ人ほっとけるか』



ぐいっと私の肩をもち同じ小幅で歩く



なんで、そう優しくなるの
生徒だから、生徒会長だから?




…みんな、そうやって平等に可愛がるの




『…』



私は何故か怒ってた



先生の優しさが胸をつく



痛くて痛くて泣きそうになる



『ありがとう先生』



そう言って、私は家の中へ入る



先生は、どう思っているのか知らない

今の私は、小さい頃の気持ちとかけ離れてる




そう確信できる

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