生徒会長の言う通り
『それじゃぁ、私になにかお願いしたい事でもあるの?』




『話聞いてよねー』




『早く言いなさいよ。楽になるよう化けの皮無理に剥がしてあげましょうか?』


そう言って相手の帰路を塞ぎ行き先を阻む







その瞬間


表情、態度、仕草、もちろん雰囲気。

その全てが別人に。
ガラリと変わった



きっちりと立っていた人はヤンキーのような姿勢になり、私のようにぎらりと睨み笑顔しか見せなかった王子様が口がへ文字になっていた




人間っていうものはとても興味深いものだと関心した瞬間だった


『ぁあ~あ。さすが羽劉院だな。鋭いわ』



電柱の根元に唾を吐き捨て
もう一度私を睨む獲物を逃さぬように


『頼み?まぁ、頼みっていうと頼みだけどよ?』



近くの壁に私を追い詰め足で壁に体重をのせた


私を逃がさないように

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