生徒会長の言う通り


翔太side




そそくさと、行ってしまう彼女。


俺はその後ろ姿が消えるまで眺めていた






なんでだろ。

女子生徒に毎日絡まれて何の感情も芽生えなくて
感じなくて


それなのに、何故お前だけ。
暖かく感じて何かの感情を芽生えてしまうんだろ



俺は一体なにやってんだか。



ふと思ってしまう。
いつでも、どの場面でも琴葉の事しか浮かばない



なにをしても。




俺はまた、こんな事を考えてしまったと頭をガシガシする



『"あー…、
また、やってしまった。』



なんてこった。
まだ、学校だぞ!?



なんてこと考えてるんだ



『新垣…先生?
大丈夫ですか?』






『あ、ぁあ…大丈夫です』



黒縁メガネの先生が、俺に心配そうに声をかけてくれた



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