生徒会長の言う通り
『なら、いいですが…。
あ、先ほど校長が新垣先生を探していましたよ。綺麗な女性の方が貴方に会いたいとか』



『え』


まさかとは、思うが…


まさか…ねぇ?


『わかりました。ありがとうございます』



俺は半信半疑で疑いながら校長室に向かった




『お、やっと来ましたか。
お客様ですから、校長室にお入れ致しましたから』


『あ、はい…ありがとうございます』



俺はかしこまり、のそのそと校長室へと入る

そこには、


『あ…。
翔太!』



『…!
麗奈。』


『逢いたかった…翔太』


ソファーに座っていた麗奈が俺に抱きつく



麗奈。
人気のアナウンサー


時々雑誌モデルとして活躍して年々ファンを増やしている




『おい…やめろって。』


『いい…でしょ?
久々に会ったんだもの。』


『だからって。
何故学校にきた?』


『相変わらず冷たいのね?
会いたいって、坂崎さんに聞いたでしょ?なんで、一つも連絡くれないの…』


『おい、話を聞けよ』



『貴方の家が分からなかった。
簡単な話でしょ?』



『お前が俺を捨てたんだろ』



『捨ててない!』



強く篭った言い方だった



『捨ててない…。
好きなの。今でも大好き。
本当は顔を見るだけだったんだけどダメみたい』



『だめ?』


なにを、言ってるんだよ。
好きだったよ。俺だってお前に尽くそうと思って必死だった。




愛して、愛されて
それが一生続くと思ってた
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