生徒会長の言う通り
『よりを戻したい』



『無理だ』



『即答ね?
仕方ないわよね…。まぁ、また来るわ』




来なくていいよ…なんて、言えるか


あくまでも女性。




傷つけられても男は耐えるのが義理だろう



『それで、話は終わりか?』


『一応ね?
まだ、話していたかったけど翔太は嫌でしょ?だから、帰るわ』



『…』


俺は麗奈と別れて幸せだったと思う。
相手に尽くそうと努力しすぎて自分の幸せを見逃した



琴葉が幸せ?と聞いたのは俺が未熟だったから


恋愛というものをしらなくて。


幸せじゃなかった



『じゃぁ、"またね"新垣先生』


『ええ、では』



来客としてきた麗奈を校長と見送り教室へ向かった




ショートを終えて皆が帰っていく


『先生じゃーねー』


『またな!気をつけて帰れよ~』



『はーいっ』



あと…教室に残って居るのは琴葉と俺だけだった





『先生、いつまでもぼーっと立っているんですか?』


『ん…ああ。
帰るか琴葉』


ニカッと笑って琴葉の頭を撫でて職員室に行き帰る支度をする



玄関前には琴葉が待っていて


『先生出来ましたか。
帰りますよ』


『ん、』


ちょっと距離があるが隣ならんで帰る


『なぁ?』


『なんですか。』


『一体この距離はなんだよ(笑)』



『先生と生徒であるからじゃないですか』



『ふーん。』



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