生徒会長の言う通り
ドキドキしているけど
でも、翔太とのドキドキじゃなかった



女友達とでもドキドキするような感覚で


そのドキドキは、すぐ止むもの


私はそわそわしていた
何故か。


そのそわそわしていたのを隠すように荷物をとり凰君と隣り合わせで歩いていく



『先輩に頼ませるなんて最低です…よね』




『そんなことないよ。私には気を遣わなくていいから』




そう言っても必ず気を使うんだと思う


そういうのが凰君だ



『ありがとうございます!
先輩って、誰にでも優しいんですね』


…優しいなんて初めて言われた感がハンパじゃなくある



『え?そんなワケないわ。
優しいなんて』




『優しいってのは自分自身気づかないものなんですね』


気づいてたら、ナルシストってことになる…



『先輩、優しいし彼氏いると思ってたんですけど』



『え?…彼氏、?』
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