キミが幸せに。
変化
昼休み。
「梨子が湊太君と付き合ってからもうすぐ一か月か~。早いもんだねー」
奈津美はお弁当を口に運びながら言った。
「うん。本当にあっという間だったよ」
湊太はあたしを大切にしてくれた。
サッカー部に所属している湊太は放課後は部活に精を出している。
部活がない日はほとんどない。
あってもテスト期間中ぐらい。
でも、寂しくなんてない。
湊太はどんなに疲れていても、必ず練習後は連絡をくれた。
『ちょっと顔見たかっただけだから。じゃあ、また明日な!』
ってスポーツバッグを肩に掛けて夜うちまでやってきたこともある。