キミが幸せに。
「おい、湊太~!!」
その時、背後で誰かが湊太の名前を呼んだ。
振り返るとそこにいたのは同じ学年のサッカー部の男の子達だった。
「おぉ。どうした?」
足を止めて歩み寄ってくる男の子達に尋ねる湊太。
「お前、何かやらかしたのか?コーチすげぇ怒ってたぞ?」
「あぁ……。ちょっとな」
何故かあたしの方をちらっと見て、慌てて取り繕おうとする湊太。
急に不安が押し寄せてくる。
湊太に一体なにがあったんだろう……?