キミが幸せに。
「なんだよ、それ。そんな可愛いこと言うんじゃねぇよ」
プイッとあたしから顔を反らした湊太。
耳がちょっぴり赤くなっている。
こういうところも好きだなぁ。
湊太のどこが好きなのか考えてみたけど、たくさんありすぎて数えきれなかった。
ありがとう、湊太。
あたしは湊太のお陰でトラウマを克服することができた。
言葉にしなくても湊太の態度や表情から気持ちが伝わってきたから。
ちゃんと湊太を信じられる。
だから、あたしはもう大丈夫だよ。
この一か月、湊太からもらった愛情は計り知れない。
だから、今度はあたしが湊太に何かお返しをしたい。