キミが幸せに。
「マジか。大丈夫か?風邪?」
「うーん……、そうっぽい。ちょっとダルくて」
「それならしょうがないな……」
湊太の声がトーンダウンする。
ごめんね、湊太。
でも試合までは二人っきりで会うのはやめないと。
あたしのせいで、湊太に余計な負担を掛けたくない。
あんなに楽しみにしていた試合に、あたしのせいででられなくなったら大変だもん。
あたしは大丈夫だよ。
無理をしなくても、ちゃんと湊太を信じてるから。