I think you
犠牲にしても
「おはよ・・・。」


眠たい目をこすってリビングに行くと、お母さんが朝食を作っていた。


「あぁ千夏おはよ。早く準備しなさい。学校でしょ。」


「分かってるよぉ。」


朝食を食べるためにテーブルにつく。





あれから、あたしとお父さんとお母さんとで話し合った。

あたしも自分の気持ち、しっかりと伝えたつもり。

お母さんわ泣きながらだったけど、お父さんに頑張ってて、あきらめないでって。


お父さんわ・・・


目に涙をためながら、うなずきながらも静かに聞いていた。




それから、少しずつだけど確実にこの家族わ変わった。
もちろん、いいほうに。


お父さんわ仕事を見つけた。


お母さんわパートを減らした。


弟も、今まで全然帰ってこなかったけど、一ヶ月に一回くらい帰ってくるようになった。




良かった、話せて。
良かった、先生に言えて。







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