I think you
突然受付の人が大きな声をだした。


だれ、呼んでんだろう??


「ねぇってばっ!!」
もう一度声を出している。

だれなのかな?

とりあえず、あたりをきょろきょろ。


――誰もいないなぁ・・・



もしかして、あたしのことっ??


自分で、自分の顔を指で指す。


「そうそう、君だよ。」

その言葉で自分だと言う事をやっと確信。


なぁ~んだ、あたしだったのか。


「どうしたの??」


「君の友達と山本が一緒にいっちゃたせいで、俺一人なんだけど・・・、手伝ってくんねぇの?」


あっ、気づかなかった。

そーだよね、一人じゃ大変だよね・・・。


でもさ・・・


「さっきから、君、君ってさぁ~あたしにわ名前があるんですけどぉ!!中山千夏っていう名前がねっ!!」



いやみを言ったつもりなのに、受付の人わにかっって笑って「元気」だなぁ~って。

その笑顔があんまりにもうれしそうで、この人わたぶんいい人だって思えた。









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