Lunar Eclipse
「痛っっ」
イケメン君は顔をしかめるも、
私から離れようとしない。
と、私は気づいた。
足に、体重が少ししかかかっていない。
んん??
なんでイケメン君の背景が空なのだろう。
「ちょっと、え??
なにすんのよ!!」
私は慌ててイケメン君から飛びのいた。
どうやら今まで、のけぞっている私を
イケメン君が支えていてくれたようなのだ。
「何って、急にふらっとして倒れるから」
冷たい目でこっちを見るイケメン君。
冷静になった頭で考えたら、
普通に助けてくれたんだよね。
殴っちゃったなぁ。
通り過ぎようとしたイケメン君に急いでいう。
「ごめんなさい!!」
イケメン君はビクッとしてこっちを見た後、
「いいよ。痛くないし」
そう愛想のない顔で言うとクラス発表
の紙に近づいていった。