†天使と小悪魔†
「なに?木更津くん。」


先生はその人の名前を言った。



「えっと、そこの答え、3じゃなくて5です。」


先生はあわてて黒板と向き合うと、顔を真っ赤にし、前を向いた。



「あ、ありがとう。あはっ、あはっは。」


あらら、可愛そうに。先生がダメだしされてるよ。


そんなことを考えて生徒のほうを見た。



あ、ビンゴ!!見て正解☆


黒板をしっかり見つめる横顔は、このクラスの誰よりもかっこよく見えた。


「木更津・・・えっと、健か。う~ん、Bランクかな?」

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