†天使と小悪魔†
俺の恋は、いつも苦しかったよ。


天使って言われたって、そんなもの得するわけでもない。別に、好きな人と両想いになれるわけでもない。



君の隣にはいつも誰かが笑ってた。


君の心にはいつも誰かが笑ってた・・・。



「雅斗?何したんだよ。大丈夫か?」


ハッと前を見ると、和希の顔が目に入ってきた。



「ん?あぁ、大丈夫だよ。」


俺は精一杯の作り笑顔を見せた。



「そう・・・?」


和希は安心したのか、また瑠美っていう子の話を続けた。
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