†天使と小悪魔†
そして時は、目的の時間の少し前、午後4時57分になった。



咲が少し遅れてしまうため、あたしと明日菜、圭ちゃんは先に駅前のカラオケに来ていた。



メイク直しをしながら恋バナをしていると、300メートルぐらい先に、あたしたちと同じ学校の制服を着た男子が見えた。



「ねぇ、あれって、【雅斗くん】たちじゃない??」


明日菜はテンションが少し上がった様子で、ニヤけそうになってしまう顔をペシペシとたたいている。



「やだッ!!マスカラうまく塗れてないのにー!」


そういう圭ちゃんの目元は、かな~りぱっちりしていた。




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