†天使と小悪魔†
Third kiss

小悪魔

まさかそんな答えが返ってくるなんて、思わなかった。


あんな真剣な瞳で、どこか切ない瞳で、天使はこう言った・・・。



「【ワスレラレナイヒト】がいるから――。」



時間が、ゆっくりと動く気がする。


どうしてだろう?

こんな気持ち、今まで感じたことなんてなかったのに―――。



とくん、とくんと心臓が動く音が聞こえる。



とくん、とくん、トクン、トクン・・・。



「なに?どうかしたの??」


彼は、あたしの顔を覗き込んできた。



「べっ、別に・・・。」
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