†天使と小悪魔†
「瑠美おは~!って、ごめん。じゃましちゃった・・・。」


咲はあたしに声をかけたけど、しょんぼりしてしまった。



「大丈夫だよ☆ね、孝也?」


咲は彼氏がいるのに、一緒に登校しないのかな??



「うん。咲ちゃんならいいよ☆」


孝也はそういってあたしの手を一度だけきつく握り、あたしたちからスッと離れた。



「じゃあ、昼休みな!」


孝也はひらひらと右手を振り、雅斗の方へ走っていった。



「そういえば、瑠美に彼氏できたこと広報部がネタにしてたよ?さっすが、小悪魔だねぇ。」


「え?」


咲のこの言葉から、ううん。昨日の合コンから、あたしの人生は狂い始めた――。
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